デジタルジャガードの画像再現の原理は、新聞、雑誌などの印刷物の画像写真と似ています。
写真は何千万色もの色をもっており、印刷物を作るのに何千万色ものカラーインクを要します。同様の手法で、写真の再現を織物で行うことは、技術的にもコスト的にも不可能です。しかし、デジタルジャガードは、シアン、マゼンタ、イエローの3 原色と、黒、白の5 色だけで、擬似的に元の写真のように画像をそれなりに見せてしまいます。弊社ではデジタルならではの特性を活かし、3、4色の原色を使い、緯糸を極限まで減らしたジャガード織物に挑戦しています。
上の画像の点を印刷業界では網点と言われ、この点一つが織物の組織の表面に見える点と考えたらわかりやすいと思います。 基本的にはこの点が織物の上にある色の点と同じです。
弊社が手がけているデジタルジャガード織物は、独自のソフトとノウハウで、元の画像から織機用データへの変換を手がけています。
オリジナル元画像(写真・図案等)
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データ処理用の元図案の作成、レタッチ
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リピート付け(柄送り付け)…処理の経糸緯糸本数に併せて解像度、ピクセル寸法を設定
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レタッチ…CMYK 画像変換処理のための画像補正=画像カラーコントロール等
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三原色分解データ画像変換処理
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織機(CGS)データ変換処理